質問はありませんか?しーん。^^; -私達はどうして質問しないか-その1
会議で通訳をしていると、
日本人と欧米人―それにアジア人もたいていは欧米人と近いですが―とで反応が違うなぁと思う場面がいつくかありますが、
その一つが質問の時間💦
講演者が話し終わって質問はありますか?と言うとき
日本人が聞き手だと、大きい会場であるほどしーんとします。
海外からの演者の多くはこれに弱い。
明らかにがっくりきます。
もちろん、多くの主催者や通訳は事前に質問が出にくいこと、
後で個別に質問をしに来る人が多いことを伝えます。
質疑応答になって、心が折れないように。^^;
でも、なんで質問が出にくかったり出ないのでしょう?
私は「権威」に対する考え方が違うんだろうなぁと思います。
日本では演者=権威。
でもって権威とは認めるか認めないか、100か0かの世界。
尊敬するなら丸飲み。ちょっとでも疑問を持ったらそれはたてつくことになる。
でもなぜそうなる?
私が思うに、日本人の聞き手は
権威ある人を前にすると自分より上だ、と、その人との関係を意識し、
そこに上下関係を当てはめていると思います。
だから「たてつく」という発想がでるんじゃないかな。
自分が権威ある人からどう見られるかを意識してしているし、
自分が権威ある人とどういう関係性を持つかを他の人(自分以外の聴衆)がどう見ているかを意識する。ヤヤコシー。
翻って欧米の場合は、そもそも自分とその人の関係はあまり意識されないのではないでしょうか。
権威のある人とは沢山の知識を持った人ということなので、
せっかくだから、もっと教えておう!
ひゃっほー!
(とまで思っているかどうかは別として)
と、あくまで自分の利益のみ意識しているのだと思います。
自分が権威のある人にどう見えるか、とか、自分とその人の関係とか、
他の聴衆から見て自分はどう見えているのかはあまり意識されていないのでは。
もちろん、欧米だって他の聴衆は色々思っているでしょうけど、
質問する人はそれを意識していないのでは。
私たち日本人って自意識過剰?(´∀`*)ポッ
それとも小さな社会だから、周りからそこそこ好かれておかないと後で大変だから?
理由は色々考えられますが、自意識があるかどうかが行動の違いに現れると思います。
この辺り考え始めると面白くてやめられません。
続きをまた書きたいと思います。